パワーエレクトロニクス用デバイスは幅広い用途に使用されています。たとえば、電気自動車や再生可能エネルギーなどの、新しいアプリケーションに対する要求は非常に高まっています。使われる材料は、より高い電力密度とスイッチング周波数に耐える必要があります。言い換えれば、最大200℃の高い動作温度が必要とされます。同時に、モジュールの信頼性に対する要求も高まっており、例えば自動車用途では15年以上が必要となります。
動作温度が上昇するため、このようなシステムではアルミワイヤーが制限要因となります。一方で銅はアルミと比較して、熱伝導率と電気伝導率が高く、電気膨張係数が低いのですが、半導体に銅を直接接合できないことが問題となります。
私たちが開発したCucorAl Plusは、1本のワイヤーがアルミと銅の利点を併せ持つ、完璧なソリューションです。既存のアルミワイヤーをCucorAlPlusに置き換えるのは簡単で、既存のパワーモジュールを短期間で改良することが可能になります。
主な特徴:
- パワーモジュールの動作温度を最大200℃まで上げることが可能
- アルミと比較してモジュール寿命が最大5倍に延長
- モジュール内の電力密度をより高めることが可能
- 電流容量が20%アップ
- 溶断電流の増大
- 標準的なボンディング条件およびチップ構成(ボンディングパッドの素材など)との互換性
- 市場実績