建築材料や建装材の赤外線加熱・乾燥プロセス

赤外線ヒーターは、建設業界で使用される材料の製造工程においてよく用いられています。建装材には、壁材、ルーフ材、防水システム、排水路といった外壁・外装材や、壁紙や床材などの内壁・内装材があり、効率的な製造プロセスが求められています。

赤外線ヒーターは、非接触で、効率的かつ均一に赤外線を加熱対象物に透過させます。短波長赤外線ヒーターとカーボン赤外線ヒーターは、立ち上がりが数秒と早く、加熱・乾燥プロセスを確実に制御することができます。

また、光エネルギーを効率的に利用でき、対流損失を極めて低く抑えるため、エンボスやラミネート加工、接着剤の乾燥、あるいは鋼板などの予備加熱など、加熱・乾燥プロセスにおけるエネルギーの無駄がありません。

建装材に赤外線ヒーターを用いるメリット

  • 加熱・乾燥プロセスにおいて、樹脂や金属製品を変形させることがありません。
  • 例えば、エンボス加工の際の凹凸の隙間にも正確に赤外線ヒーターを配置することができます。熱エネルギーを有効に活用できます。
  • 赤外線ヒーターは円筒形や平板などの形状の材料でも的確に加熱することができます。

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雨どいやダウンパイプ用鋼板ラミネートフィルムの加工に役立つ赤外線ヒーター、設置面積の縮小化とプロセスのより良い制御方法

赤外線ヒーターによる設置面積の縮小化と樹脂ラミネートプロセスのより良い制御方法

イギリスのエクセリタスノーブルライトが納入した中波長赤外線ヒーターを搭載した赤外線システムは、鋼板/コイルへのPVCラミネート工程を大幅に改善しました。ラミネート加工された鋼板は、雨どいとダウンパイプの製造に使用されています。赤外線システムは、以前使用していた温風炉よりも設置スペースが狭く済み、優れた応答性能により製品の品質も向上しました。

赤外線ヒーターによるフローリング材生産プロセスの柔軟性と制御性の向上

フローリング材製造プロセスの柔軟性と制御性を向上する赤外線ブースター

Tarkett社はフランスを拠点とする大手床材メーカーで、同社が導入したエクセリタスノーブルライトの赤外線ブースターは、様々な製造ラインにおいて、その優れた制御性とプロセスの柔軟性を発揮しています。

赤外線システムによる屋根材製造におけるポリマーの接着の向上

赤外線システムによる屋根材製造におけるポリマーの接着の向上

エクセリタスノーブルライトの中波長赤外線ユニットとカーボン赤外線ユニットは、屋根材や防水システムメーカーであるIKO 社がクレイクロス製造工場でルーフィングシステムを製造する際、ポリマー層の優れた接着性を実現するのに役立っています。

赤外線ヒーターによる外壁材の予備加熱
赤外線ヒーターによる外壁材の予備加熱



例えば、壁材に使われる鋼板の加工プロセスにも赤外線が欠かせません。主要なプロセスをスムーズにするため、補助的なプロセスに置いても赤外線は活躍しています。

次の画像は、鋼板のクロム塗装乾燥から、成形直前のコートの軟化処理、そしてポリウレタン射出成形前の予備加熱など、一貫した加熱・乾燥ラインのイメージです。

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