窒素(N2)パージボックスによる酸素阻害の低減

UV硬化のアプリケーションで用いられている硬化メカニズムは、ラジカル重合が大半を占めています。重合活性種はラジカルです。

一方で、空気中には酸素が20%以上含まれており、酸素にはラジカルと容易に反応し、補足する機能があります。酸素存在下でUV硬化プロセスを行うと、ラジカル重合の停止反応が起こり、硬化が阻害されてしまいます。これを酸素阻害と言います。

窒素パージボックスと窒素安全供給装置

エクセリタスノーブルライトジャパンが提供する窒素パージボックスを用いることにより、実験室(研究用)で硬化プロセスの検証を行う際、酸素による硬化阻害を簡易的に低減することができます。

窒素パージボックスの表面には石英ガラスが装着されており、ボックス内にUV塗料やUVインクなどの照射サンプルを設置し、窒素ガスでパージボックス内を置換することによって、酸素濃度を低減します。この状態で、窒素パージボックスへのUV照射を行うことにより、窒素ガス雰囲気下でのサンプルへのUV照射が可能となります。

窒素パージボックスと窒素安全供給装置の組み合わせで使用することにより、パージボックス内の圧力を適正に保持し、適切な窒素流量に調整できます。万が一、窒素置換中に石英ガラスが破損した場合にも、窒素安全供給装置に取り付けられたカバーにより、ガラス片が飛散することはありません。

特長

  • 少ない窒素ガス量で低酸素雰囲気を実現
  • 窒素安全供給装置により、窒素イナートボックス内の圧力を適正に保持

酸素阻害を軽減したいアプリケーション例

  • ハードコートの耐摩耗性向上
  • 薄膜コーティング
  • コーティング層の表面タック改善

サイズ

エクセリタスノーブルライトジャパンは、生産機におけるカスタム製品でも、窒素雰囲気下でUV照射可能なシステム装置を提供しています。

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